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「どんなに小さな変化でも、それが未来につながる第一歩。だからこそ、この仕事はやりがいがあります。」
福祉業界で30年の経験を持つ井上さんは、児童発達支援・放課後等デイサービス「龍」で働きながら、一人ひとりの子どもに寄り添う支援を実践しています。井上さんが語る「学童期支援の魅力」と、未来を育む仕事への想いとは?
転職のきっかけ─「学童期支援」への挑戦
質問:入社の経緯を教えてください。
井上:コロナ禍で自宅待機が続いていた時、「今までできなかったことに挑戦したい」と思い、学童期支援の仕事を探しました。これまで保育園や授産施設で幅広い年齢層と関わってきましたが、学童期支援は経験が薄かったんです。「龍」では児童発達支援から高校生まで関われるので、これまでの経験を活かしつつ、新しいチャレンジができると感じました。また、見学時に子どもたちが安心した笑顔を見せていたのが強く印象に残っています。職員の対応も温かく、親しみやすい雰囲気が漂っていました。ここなら自分も自然体で働けると確信しました。
日々の業務─子どもたち一人ひとりに合わせたサポート
質問:日々どのような業務を行っていますか?
井上: 午前中は児童発達支援の子どもたちが来るので、その子たちの安全管理や レクリエーション、そして発達教育を担当しています。例えば、遊びを通して運動機能を促したり、コミュニケーション力を育む活動を行います。
午後になると、今度は小学生から高校生までの就学児が放課後等デイサービスにやって来ます。その時間帯では、子どもたち一人ひとりの状態に合わせて健康管理 を行い、体を動かすレクリエーションや学習サポートを実施しています。
職場の雰囲気ー支え合いと連携で築くチームワーク
質問:職場の雰囲気について教えてください。
井上:日々の業務に追われることはもちろんありますが、職員同士の連携がとてもスムーズで頼もしいです。例えば、土日も稼働していて、食事介助が必要な子と自力で食べられる子がいる中、どうしても人手が足りない場面も出てきます。そんなとき、一人の職員が担当を終えると、スッと「じゃあ僕変わります」「私ここやります」と自然に声をかけて交代してくれるんです。最近は特にそういった場面が増えていて、本当にありがたいなと感じています。
職員の年齢層は幅広いですが、誰もが声をかけやすい雰囲気があります。困ったことや悩みを気軽に話し合えるだけでなく、「こんな良いことがあったよ」「こうしたらもっと良くなるんじゃない?」という些細な情報も共有し合える環境です。特に子どもに関する疑問や成功体験をみんなで共有することで、お互いに学び合える職場になっています。こうした支え合いと柔軟な連携が、この施設の大きな強みだと思います。
未来を見据えた支援─卒業後を意識した関わり
質問:普段の支援の中で意識していることは何ですか?
井上:私たちは親でも教育者でもありません。子どもたちは家族から愛情を受ける存在であり、私たちの役割は“発達のお手伝い”をすることだと考えています。そのため、あまり手をかけすぎず、子どもたちが「自分でできること」を見つけて伸ばしていくことを大事にしています。
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感動した瞬間─無表情な子が笑顔になった日
質問:子どもとの関わりで印象に残るエピソードを教えてください。
井上:全く無表情だったお子さんが、私たちの読み聞かせやレクリエーションを通して、少しずつ表情を見せるようになり、声をかけると目を合わせてくれるようになったんです。初めて笑顔を見せてくれたときは、本当に感動しました。
また、そのお子さんが保育園で特定の先生に安心感を覚え、愛着を形成しているとわかった瞬間「私たちの支援が確実に子どもの心に届いている」と実感しました。歩けるようになったり、ご飯が食べられるようになるといった目に見える成長も素晴らしいことです。でも、それ以上に、笑顔を見せてくれたり、安心感を持ってくれるようになったりといった目に見えない「心の変化」を感じたときに、この仕事をしていて良かったと思います。
自身の成長とやりがい─「子どもたちの未来を考える視点の変化」
質問:仕事を通じて成長を感じた点は?
井上: 福祉業界で長く働いてきたので、それなりに経験はありましたが、この仕事に就いてから、毎日が初めての経験の連続です。一人ひとりの子どもたちの発達度合いや抱えている障害、できるスキルは全く違います。一片通りのやり方では通用しません。その子に応じた関わり方をしていかなければ、その子の伸びしろや可能性を引き出すことはできない。これを日々痛感しています。
さらに、今では高校3年生で卒業する子どもたちの「卒業後の未来」を考えるようになりました。この児童発達支援や放課後等デイサービスの期間中に、どれだけ社会生活に向けた準備ができるかがとても重要です。この時期に「ここまでできるようになってほしい」という目標を考え、具体的な計画を立てながら関わるようになったことが、自分の中での大きな成長だと思っています。
卒業することがゴールではなく、そこから先の長い人生を見据える視点が加わったことで、子どもたちにどう寄り添うか、どのような支援が必要なのかをより深く考えるようになりました。どんなに小さな変化でも、それが未来につながる第一歩。だからこそ、この仕事はやりがいがあります。
転職希望者へのメッセージ─「愛があれば大丈夫!」
質問:重度心身障害児支援へ転職を考えている人にメッセージをお願いします。
井上::一番大事なのは、「人が好き」という気持ちだと思います。子どもでも高齢者でも、そして何より自分自身を大切にできる人であれば、福祉の仕事はきっとやりがいのあるものになるはずです。スキルや知識は後からいくらでも身につけることができます。大事なのは「まず子どもたちに関わりたい」という純粋な気持ちなんです。
例えば、最初に見学に来て「この子たち可愛いな」「抱っこしてみたいな」と感じることができたら、それはもう立派な第一歩です。人相手の仕事なので、こちらの気持ちはすべて子どもたちに伝わります。怒りながら仕事をすれば、子どもたちには不安が広がりますし、逆にこちらが笑顔で「楽しい」「幸せだよ」と接すれば、子どもたちも自然と穏やかになり笑顔になります。
福祉の現場では、そんな「気持ちがダイレクトに伝わる瞬間」を日々実感できます。スキルや経験は後からついてくるもの。まずは見学に来て、施設の温かい雰囲気や子どもたちの姿を見てほしいと思います。「愛があれば大丈夫!」──そう感じたら、ぜひ一緒に働きましょう!
まずは施設見学にお越しください
井上さんの言葉から伝わるのは、「人と関わる仕事の素晴らしさ」です。温かい職場で子どもたちと共に成長できる環境で、あなたも未来をつなぐ支援の一歩を踏み出しませんか?
まずは現場を見てください。その一歩があなたの未来を変えるきっかけになります。
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